大阪地裁が入る合同庁舎
 大阪地裁が入る合同庁舎

 大阪市中央区の土地と建物の所有者に成り済まし、不動産会社2社から計約14億5千万円をだまし取ったとして、詐欺などの罪に問われた地面師グループの指示役とみられる会社役員福田裕被告(53)の公判が27日、大阪地裁で開かれ、検察側は懲役12年を求刑した。結審し、判決は12月25日に言い渡される。

 検察側は論告で「被告が詐取金の振込先口座を作成するなどの準備を行い、主導的な役割を果たしていた」と指摘。弁護側は、被告は犯行計画の発案に関与しておらず、別の指示役から依頼を受けただけだと主張した。