ガソリン税の暫定税率廃止に向けて店頭価格の下落が続く中、都道府県ごとの地域差には目立った変化がない。1日時点のレギュラーガソリン平均小売価格は、最安値の埼玉県と最高値の鹿児島県で17円50銭の開きがあった。価格は店舗間の競争の激しさや、沿岸部にある製油所からの輸送費に左右される。暫定税率廃止後も地域差はほとんど変わらない見通しだ。
暫定税率廃止に向けた補助金の段階的な拡充が始まる前の11月10日時点でも最安値は埼玉県、最高値は鹿児島県で価格差は16円50銭だった。
12月1日の都道府県別価格は埼玉、愛知、宮城、兵庫各県の順に安い。自動車がよく利用され、都市部にガソリンスタンドが集まる傾向にある。店舗間で値下げ競争が生じやすく、価格が抑えられるとみられる。
一方で鹿児島県は176円となり、次に高い長崎県と2円60銭の差がついた。石油情報センターの担当者は「山間部や離島は小規模な店舗が多く、価格が高くなりやすい」と分析する。

























