意見交換に臨む日本将棋連盟常務理事の糸谷哲郎八段(奥中央)らと岡山県倉敷市の伊東香織市長(手前右)ら=18日午後、倉敷市
 意見交換に臨む日本将棋連盟常務理事の糸谷哲郎八段(奥中央)らと岡山県倉敷市の伊東香織市長(手前右)ら=18日午後、倉敷市

 将棋の福間香奈女流六冠(33)の要望を受け、妊娠出産で女流タイトル戦が事実上不戦敗となる規定を削除した日本将棋連盟の幹部らが18日、女流タイトルの「倉敷藤花戦」を主催する岡山県倉敷市を訪れ、意見交換した。伊東香織市長は「妊娠出産と対局を両立できる環境が求められている」と要望した。

 面会後に記者会見した市長によると、連盟常務理事の糸谷哲郎八段は規定削除の経緯を説明。市長は、福間女流六冠の妊娠出産に伴い倉敷藤花戦の対局日程を変更した前例があるとして、新たな規定を巡り連盟が設置する方針の検討委員会に市として加わる意向を示した。