鮮魚店が販売していたフグの肝臓を含む切り身のパック(西宮市提供)
鮮魚店が販売していたフグの肝臓を含む切り身のパック(西宮市提供)

 兵庫県西宮市は16日、同市鳴尾町4の鮮魚店「北海ノ蔵」が、有毒部位の肝臓を含むフグを3パック販売していたと発表した。購入者は特定できていない。健康被害の訴えはないとしている。

 市保健所によると、「フグの肝が売られている」との匿名の通報を受け、市は16日に立ち入り検査をした。店が15日にシロサバフグを仕入れて加工したことが判明。肝臓を含む切り身を販売したとして、食品衛生法違反で17日まで2日間の営業停止命令を出した。

 肝臓の販売は禁止されており、店にはフグを処理する資格者がいなかった。処理する設備も整っておらず、処理施設としての届け出もしていなかった。

 店は15日に初めて7匹を仕入れ、7パックを販売。残る4パックは16日に市が回収した。店は「仕入れ先から毒がないフグだと言われた」と説明しているという。