宿泊施設「三陸花ホテルはまぎく」のフロントに設置された案内。大型連休中の予約キャンセルが相次いだ=30日午前、岩手県大槌町
 宿泊施設「三陸花ホテルはまぎく」のフロントに設置された案内。大型連休中の予約キャンセルが相次いだ=30日午前、岩手県大槌町

 岩手県大槌町の町内は30日、大規模な山林火災による避難指示の大半が29日に解除されてから一夜明け、日常活動がほぼ再開した。解除された地域では、運行を見合わせていた町内のバスが再開し、ごみ収集も元通り実施された。

 火災は住宅などへの延焼の恐れがなくなったが、鎮圧には至っていない。消防や自衛隊が引き続き熱源や白煙の確認を進め、町は残る17世帯24人への避難指示を解除できるかどうか検討する。

 避難者や消防活動に当たる人に風呂を無料開放してきた宿泊施設「三陸花ホテルはまぎく」の小国正裕営業本部長は「やっと安心して過ごせた」とほっとした表情。ただ書き入れ時の大型連休中の予約が約7割キャンセルとなった。「大打撃だ。客が来やすい料金設定にするなど工夫しなければ」と話した。

 火災は22日午後に小鎚、吉里吉里の両地区周辺で発生。判明した焼損面積は1633ヘクタールに上り、住宅を含む8棟が焼けた。避難指示の対象は最大で町の人口の3割に当たる1558世帯3257人に達したが、雨が降った27日以降収束に向かった。