クマ被害対策に関する関係閣僚会議で発言する木原官房長官=19日午前、首相官邸
 クマ被害対策に関する関係閣僚会議で発言する木原官房長官=19日午前、首相官邸

 クマによる人的被害が増加する中、環境省は19日、東北を中心とした生息地で6月下旬から個体数調査を始めると明らかにした。山中にカメラを設置して撮影する方法で実施し、2026年度内にも生息地や県ごとの個体数を推計して公表する方針。

 環境省によると、26年度は東北6県と新潟県を含む六つの生息地が対象で、カメラ計約800台の設置作業を6月下旬から順次進める。通過する個体の撮影と、餌で呼び寄せての撮影を組み合わせて頭数をカウントし、そこから個体数を推計する。

 環境省は全国統一的な方法で個体数の調査・推計をするとしており、27年度以降は他の地域に広げる予定。北海道では体毛を採取する方法が基本となる見込み。クマの生息数が少ない四国は別の調査方法を検討し、生息していないとされる九州・沖縄は実施しない。

 政府が3月に策定した被害対策のロードマップ(工程表)は、現在の推定個体数を北海道1万1600頭、東北1万9237頭などとし、26年度の捕獲目標数と30年度の目標個体数を示した。