東京電力福島第1原発での活用を目指す技術の開発で「フィジカルAI」を搭載させる予定の四足歩行ロボット(東北エンタープライズ提供)
 東京電力福島第1原発での活用を目指す技術の開発で「フィジカルAI」を搭載させる予定の四足歩行ロボット(東北エンタープライズ提供)

 放射線量が高く、人の立ち入りが制限される東京電力福島第1原発の廃炉現場での活用に向け、相模原市のベンチャー企業「クフウシヤ」は、人工知能(AI)により自律的な行動を可能にする「フィジカルAI」を搭載するロボットの開発に取り組んでいる。5月、国の補助事業に採択され、日本原子力研究開発機構や福島県内の企業などと共に技術確立を目指す。

 クフウシヤは2014年に設立され、19年に福島県南相馬市に開発拠点を設けた。これまでに災害現場などで活躍する四足歩行ロボットや、視覚障害者に随伴するスーツケース型のAIロボットを開発してきた。

 炉心溶融が起きた第1原発1~3号機の原子炉建屋内は線量が極めて高い。原子炉格納容器内の調査や、2号機の溶融核燃料(デブリ)の試験的取り出しはいずれもロボットなどを遠隔操作して実施した。遠隔操作は熟練作業員の技能に依存するという課題があり、AIロボットの導入に期待が寄せられている。

 今回の開発計画では、第1原発での活用実績がある米国製の四足歩行ロボットなどにAIを搭載する。