詐欺被害を未然に防いだとして、兵庫県警加古川署は、播磨辻ケ内郵便局(同県播磨町北本荘3)と加古川東神吉郵便局(同県加古川市東神吉町神吉)の2郵便局に署長感謝状を贈った。左山元彦署長は「だまされている人に声をかけるのは難しい。最後のとりでとして防いでくれた」と述べた。
播磨辻ケ内郵便局は6月4日午前、60代の高齢男性の被害を防いだ。社員の山田多恵子さん(51)は窓口で、ATMから大金を送ろうとしていた男性に目的を尋ねた。「裁判所に送金する」という回答に、山田さんは詳しく話を聞き、LINE(ライン)の画面を見せてもらった。「捜索差し押さえ許可状」「逮捕状」「秘密保持契約書」といったうその画像が並び、山田さんは詐欺を確信した。
「逮捕状が出ているんです」と不安がる男性に対して、同局の髙橋秀弘局長(58)が「一度警察を呼んで見てもらいましょう」と声をかけ、同署に通報。感謝状を受け取った山田さんは「お金を守れてよかった。声をかけて勘違いなら、それでいい。これからも続けたい」と話した。
加古川東神吉郵便局は6月5日夕、70代女性の詐欺被害を防いだ。女性からATMの操作方法を尋ねられ、同局の井上大輔局長(38)が用途を聞くと、女性は「日本年金機構から還付金があると言われた」と回答。さらに女性は「郵便局から午後5時半にATMに行くように指示された」という。郵便局は午後5時に窓口が閉まる。井上局長は「窓口が閉まった後にATMに誘導することはなく、還付金もありません」と女性に詐欺の疑いを説明した上で110番した。
感謝状の贈呈後、井上局長は「卑怯な手口で人のお金を奪う詐欺を防げて良かった」と話した。(斎藤 誉)
























