熊本県天草市の牛深港に到着したフェリー。鹿児島県長島町の蔵之元港まで運航する=7日
 熊本県天草市の牛深港に到着したフェリー。鹿児島県長島町の蔵之元港まで運航する=7日

 熊本地震により陸路が寸断された九州で、お盆休みの帰省や旅行にフェリーを利用する人が増えている。被害の大きかった熊本県南部で高速道路が通行止めになり、九州新幹線も一部区間の不通が続くため、主に同県と鹿児島県を移動するための迂回ルートとして需要が伸びた。不便は残り、利用者から早期復旧を願う声が上がる。

 九州南北を結ぶ交通の要、九州自動車道は、松橋インターチェンジ(IC)-えびのICが不通だ。九州新幹線は熊本-新水俣間で運転見合わせが続く。

 帰省客の選択肢となっているのがフェリーだ。三和商船(熊本県天草市)は、天草市の牛深港と、鹿児島県長島町の蔵之元港間を約30分で運航している。地震発生後、乗客が1割程度増えたという。同社は「交通手段があると知ってもらうことで、帰省する人の安心につながるとうれしい」とSNSで運航情報を発信している。

 鹿児島市内の大学に通う光田朱理さん(22)は7日午前11時ごろ、船旅を終えて牛深港に到着した。実家のある長崎市への帰省のため、初めてフェリーを利用した。