日本生命保険と、傘下の介護大手ニチイホールディングス(HD、東京)の両社で会長を務める清水博氏(65)が、5日までに共同通信のインタビューに応じた。介護業界が直面している人手不足に危機感を示し「自治体などと話し合い、事業者が共同で介護を提供するサービスの検討を進めなければならない」と語った。

 訪問介護の最大手とされるニチイHDでさえ「シェアはわずか3~5%だ」と述べ、中小も含めた多くの事業者の努力もあって地域の介護が成り立っていると説明。特に過疎地域で働き手の減少が加速していると指摘し「事業者が共同で施設を造り、地域の介護に対応することが必ず必要になる」と述べた。

 日本生命は2024年6月、当時社長だった清水氏が指揮し、介護や保育を手がけるニチイ学館を子会社に持つニチイHDを買収した。今後は、日本生命の保険とニチイの介護保育サービスを共同で提供することを検討する。

 清水氏は「現場の対応力を高める。そのための投資は惜しまない」とも強調。AIがロボットを動かす「フィジカルAI」の採用も課題に挙げた。