第４回神戸マラソン（神戸新聞社共催）は２３日に行われる。神戸市役所前をスタート、兵庫県立舞子公園付近を折り返し、神戸ポートアイランドの市民広場周辺をフィニッシュするフルマラソン（４２・１９５キロ）には約１万８千人がエントリー。男女ともに招待選手で優勝経験のあるベテランと伸び盛りの若手が火花を散らすレースになりそうだ。

　男子は２連覇を狙う新井広憲（広島陸協）、前々回覇者の高橋謙介（田原工務店）の報徳高ＯＢコンビが主導する展開か。ともに実業団の一線からは退いているが、豊富な経験が武器になる。前回３位のハロン・マレル（ケニア）らを加えた先頭争いが激化すれば、２時間１７分１秒の大会記録更新も期待できる。

　これら３０代のランナーに対し、２０代の若手には勢いがある。前回４位の高柳祐也（シスメックス）や２時間１６分１５秒の自己ベストを持つ鈴木忠（スズキ浜松ＡＣ）、前回１０位で２０歳の帆波圭斗（武蔵野学院大、県農高出）らが上位をうかがう。

　女子は２時間３２分台の記録を持つミルドレッド・キミニー（ケニア）に、前回大会で２時間３６分５３秒の大会新記録を樹立し、独走優勝を果たした田中千洋（アスレックＲＣ、小野高出）や兵庫高出身で第１回大会優勝の上谷聡子（神院大ＡＣ）が挑む。前回２位で２２歳の斎藤公美（京セラ、神院大出）や、田中、上谷とともに３年連続入賞中の鈴木純子（三菱重工高砂）も楽しみな存在だ。

　１９歳の石本里緒奈（ノーリツ、西脇工高出）やゲストランナーとして初マラソンに挑むロンドン五輪２０キロ競歩代表の渕瀬真寿美（大塚製薬、須磨学園高－龍谷大出）にも注目したい。

（大原篤也）

　招待選手は次の通り。

　【男子】高橋謙介（田原工務店）新井広憲（広島陸協）鈴木忠（スズキ浜松ＡＣ）ハロン・マレル（ケニア）高柳祐也（シスメックス）出原啓太（石光商事）帆波圭斗（武蔵野学院大）田野昌輝（アスレックＲＣ）江頭徹（Ｅランナーズ）

　【女子】田中千洋（アスレックＲＣ）ミルドレッド・キミニー（ケニア）上谷聡子（神院大ＡＣ）斎藤公美（京セラ）田畑郁恵（スポーツオーソリティ）鈴木純子（三菱重工高砂）石本里緒奈（ノーリツ）大谷潤子（西宮市陸協）池原実穂（ランスポットＲＣ）山口みゆき（神戸市陸協）姉川和子（明石大橋ＡＣ）