受験生の皆さん、本当にお疲れさまでした!
思い通りの進路になった人も、そうでなかった人もいると思いますが、まずは進路が決まり、ほっとしている頃ではないでしょうか。高校生活は長い人生の中ではわずか3年間ですが、高校受験を通して得た経験や学びは、これからの大学受験や社会に出てからもきっと役立つはずです。今回は、中学を卒業して高校へ進学する皆さんに向けて、入学までに準備しておきたい学習面のポイントをお伝えします。
◆ポイント1/入学前の課題は高校生活のスタート

入試が終わると、合格発表の際に進学先の高校から課題が出されることが多いと思います。
この課題は、単に提出すればよいというものではありません。
学校によっては、その内容が4月の課題テストに出題されることがあります。
また進学校では、数学の課題に高校1年生の最初の単元が含まれており、入学後の授業では改めて扱わないという場合もあります。
つまり、この課題を「提出物」として軽く考えてしまうと、入学直後からつまずく原因にもなりかねません。
高校から出される課題には、その学校の学習方針や意図が込められています。その意味を理解しながら、丁寧に取り組んでいくことが大切です。
◆ポイント2/英語と数学を復習して出遅れを防ぐ

英語と数学に苦手意識がある人は、入学前のこの期間にぜひ復習しておきましょう。
この2教科は、中学校の内容から高校の学習内容へと強くつながっている教科です。中学の基礎が十分に身についていないと、高校の学習についていくのが難しくなります。
特に英語は、大学入試でもほとんどの大学で必要となる重要な科目です。将来の就職活動においても、「英検」や「TOEIC」などの英語資格が評価される場面は多くあります。
入学前の課題を高校の学習につながるものとして捉え、理解できるまで取り組むことが大切です。
必要に応じて、簡単な問題集をやり直したり、中学校の教科書を読み返したりするのもよいでしょう。
この時期に基礎を固めておくことで、高校に進学してから大きな差となって表れてきます。
◆ポイント3/文理選択を意識し、将来をイメージする

高校では、多くの学校で「文系・理系」の選択があります。多くの場合、高校1年生の1学期頃には進路の方向を考え始めることになります。
しかし、文理選択で悩む高校生は非常に多いのが実情です。
そこで、時間に余裕のある春休みのうちに、自分の得意科目は何か、その科目につながる学問分野は何か、さらにその学問が将来どのような仕事につながるのかを調べてみることをお勧めします。
高校生活が始まると、中学時代とは比べものにならないほどの勉強量に加え、通学や部活動との両立で忙しくなります。進路についてじっくり考える時間は、意外と少ないものです。
私の教え子の中には、春休みに志望大学の過去問を手に入れて「次のゴール」を意識し、その後の努力を重ねて全国屈指の最難関大学に合格した生徒もいました。
目標を早い段階でイメージしておくことは、高校生活を迷わず進むための大きな助けになります。
◆新しいスタートに向けて
一つの終わりは、新しい始まりでもあります。
高校入試は終わりましたが、そこで得た成功や失敗は、すべて次の成長につながる大切な経験です。
特に、うまくいかなかったことがあれば、その原因を振り返り、次にどう改善するかを考えておくことが大切です。それだけでも、高校生活で同じ失敗を繰り返す可能性は大きく減ります。
高校3年間は長いようで、振り返ればあっという間です。
この3年間で出会う友人、経験する出来事、積み重ねる学びは、皆さんの人生に大きな影響を与えることでしょう。
入学までの貴重な時間を有効に活用し、ぜひ充実した高校生活のスタートを切ってください。皆さんの高校生活が実り多きものとなるように、お祈り申し上げます。
<執筆者>株式会社創造学園常務取締役・手嶋孝紀
兵庫県を中心に100教室以上を展開する株式会社創造学園の総合進学塾エディック・創造学園にて教室責任者、学区責任者、研修、教務など、あらゆる部署を歴任し、教育現場から経営まで幅広い経験を積む。現在は常務取締役として教務のみならず会社全体を統括しながらも、「教務のトップである限り現場を離れない」という信念を貫いている。どれほど多忙でも教壇に立ち、生徒と共に学ぶ姿勢を崩さない。その現場での気づきが、新しい教材や指導法の開発へとつながり、創造学園全体の教育力向上を牽引している。























