日本製鉄は13日、完全子会社の山陽特殊製鋼(姫路市)を消滅会社とする吸収合併を2027年4月に行うと発表した。両社の棒線・特殊鋼事業を一体化させ、グループ全体で最適な生産体制を追求する。日鉄は25年4月に山特を完全子会社化。日鉄の関西製鉄所大阪地区(大阪市)から山特に生産を集約する方針を示していた。
■小説「華麗なる一族」の題材に
山特は1933(昭和8)年、「山陽製鋼所」として姫路で創業した。35年に山陽製鋼として株式会社化し、ベアリングの素材となる「軸受け鋼」の製造を始めた。39年に大阪証券取引所(当時)、54年には東京証券取引所に上場。59年に現社名になった。
大手鉄鋼メーカーとの競争で大型の設備投資を断行したが65年、東京五輪後の不況で資金繰りが悪化、会社更生法の適用を申請した。負債総額は約500億円。当時、戦後最大の倒産で、山崎豊子さんの小説「華麗なる一族」の題材になったとされる。
67年に富士製鉄(現日本製鉄)などの資本参加を得て再スタートを切り、73年に会社更生手続きを終えた。























