引退会見で涙が頰を伝う坂本花織=13日午前、神戸市中央区港島中町6、神戸ポートピアホテル(撮影・斎藤雅志)
引退会見で涙が頰を伝う坂本花織=13日午前、神戸市中央区港島中町6、神戸ポートピアホテル(撮影・斎藤雅志)

 フィギュアスケート女子でミラノ・コルティナ冬季五輪銀メダリストの坂本花織(26)=シスメックス、神戸市灘区出身=が13日、同市中央区のホテルで引退会見を開き、「現役で練習することは青春。かけがえのない時間だった」と笑顔で語った。会見後には大学時代に知り合った同じ年の一般男性との結婚をサプライズ発表した。

 会見では現役生活を振り返る動画が流れ、所属企業の家次恒会長から花束を受け取った。坂本は「やりきった気持ちが一番あるが、跳びたいなという寂しさもある」と振り返った。

 印象に残る試合には、2022年と現役最後となった今年3月の世界選手権を挙げた。今後は中野園子コーチ(73)の下で指導者の道に進み「中野先生のように技術だけでなく人間性のことも伝えられたら」と語った。

 坂本はスピード感あふれる滑りや完成度の高さを武器に、フィギュア日本女子初の冬季五輪3大会出場で最多4個のメダルを獲得。個人は神戸野田高2年で初出場した18年平昌で6位、神戸学院大3年時の22年北京は銅、2月のミラノ・コルティナは銀だった。

 昨年6月に今季限りでの引退を表明し、3月の世界選手権(プラハ)で、浅田真央を上回る日本勢最多4度目の優勝を果たした。(山本哲志、船曳陽子)