通勤中のストレスで「会社に行くだけ疲れる…」という人も多いのではないでしょうか。通勤時間に片道1時間以上かけている全国の10~60代以上の男女499人(女性261人/男性238人)に調査をしたところ、通勤時間のストレスは「座れない」が最多となりました。一方、通勤時間が長いことのメリットは「読書できる」が最も多くなりました。
株式会社AlbaLink(東京都江東区)が運営する『訳あり物件買取ナビ』が、「通勤時間のストレスに関する意識調査」と題して2023年7月にインターネットで実施した調査です。
調査の結果、84.6%の人が「通勤時間にストレスを感じる」(とても感じる:39.9%・まあ感じる:44.7%)と回答しました。
さらに、具体的な「ストレス」を複数回答で答えてもらったところ、1位は「座れない」(159人)でした。僅差の2位に「混雑している」(141人)、以下、3位「時間を無駄にしている」(43人)、4位「マナー違反する人がいる」(40人)と続き、大きく分けると「体力の負担」「精神面の負担」「時間に関すること」という3パターンの回答が見られました。回答者からのコメントは以下の通りです。
【1位:座れない】
▽座れないときが多く疲れる(20代女性)
▽疲れているときに座れないとストレスを感じます(30代男性)
▽なかなか席が空かずずっと立っていると、通勤だけでとても疲れます(40代女性)
【2位:混雑している】
▽すし詰め状態のため、身動きができず息苦しい(20代女性)
▽満員電車で押されること(30代女性)
▽混み合う電車内のよどんだ空気(40代男性)
【3位:時間を無駄にしている】
▽長時間やることがなく、時間を無駄にしている感じがする(10代男性)
▽車通勤のため「寝る」「勉強する」などができず、時間の無駄に感じる(20代女性)
▽「移動時間はお金にならないからもったいない」と思いながら出勤している(30代女性)
【4位:マナー違反する人がいる】
▽女性専用車両に乗ってくる男性がいること(40代女性)
▽混雑しているところで「スマホをいじりながら歩く人」とぶつかること(20代男性)
▽混み合った電車で大きいリュックを背負ったままの人や、席に荷物を置いて占領している人(30代女性)
◇ ◇
他方、「通勤時間が長いことのメリット」についても同様に答えてもらったところ、1位は「読書できる」(94人)でした。次いで、2位「勉強できる」(72人)、3位「一人の時間をもてる」(58人)、4位「音楽が聴ける」(57人)など、時間を好きに使えるという回答が多く見られました。なお、TOP10入りはしなかったものの、「メリットはない」と答えた人は37人でした。回答者からのコメントは以下の通りです。
【1位:読書できる】
▽読書するのには都合がいい(40代男性)
▽読書の時間を確保できる(50代男性)
▽もし混んでいなくて座れれば、読書する時間に充てられるので快適に過ごせます(30代女性)
【2位:勉強できる】
▽スマホでできる範囲の勉強が可能(20代女性)
▽リスニング形式の英語を勉強できる(40代男性)
▽始発駅なので、座っている間に資格取得の勉強ができる(50代男性)
【3位:一人の時間をもてる】
▽自分と向き合う時間をつくれる(20代男性)
▽誰にも邪魔されず、一人の時間を満喫できる(40代女性)
▽普段子どもとずっと一緒にいるので、一人の時間を過ごせることがメリット(30代女性)
【4位:音楽が聴ける】
▽好きな音楽を長く聴ける(20代女性)
▽音楽を聴きこめる(30代女性)
▽行き帰りに車の中で好きな音楽をゆっくり聴けることが唯一のメリット(40代男性)
◇ ◇
最後に「通勤時間の許容範囲」を教えてもらったところ、「~1時間」(45.5%)、「~30分」(38.7%)などに回答が集まり、平均は「50分」となったことから、通勤時間が1時間を超えるとしんどいと感じる人が多いことがうかがえる結果となりました。