【8/10】「運転免許の返納手続きでもらった優しい言葉」(提供:けえこさん)
【8/10】「運転免許の返納手続きでもらった優しい言葉」(提供:けえこさん)

 高齢になり、免許返納の手続きをしに警察署へ行ったときのエピソード漫画が、Instagramで話題となりました。対応してくれた警察官からかけてもらった温かい言葉に、共感の声が集まりました。

 Instagramに漫画を投稿したのは、けえこ@ほわわん子育て絵日記(@howawan100)さんです。今年夏ごろ、けえこさんのお母さん(通称:マミィさん)から免許を返納したいとの相談があり、けえこさんは警察署まで付き添います。

■「ゴールドで終わった。これはすごいことですよ」

 窓口の警察官のおじさんからは、「手続きするのに時間かかっちゃうけど、大丈夫?長いとねー、2時間くらいかかっちゃう…」と言われますが、少し待っていると、「早くできたよー!待たせちゃうと思ったからよかったよー!マミィさん、ゴールドだったんだねー」とのこと。

「そんなん、(あまり)運転してへんかったからよ」と謙遜するマミィさんですが、警察官の方は「そんなことないよ。事故しなかったから、ゴールドで終わった。これはすごいことですよ」と優しく言います。

 警察官の方は続けて、「今まで本当に運転お疲れ様でした。今まで運転しててね、『歩行者が危ないな』って思ったことあったと思うんです。これからはマミィさんが歩行者だから、マミィさんは運転してたから危ないのがわかると思うから。車に気を付けてね、ずっと元気でいてくださいね」と、温かい言葉をかけてくれました。「うんうん、そうするね、ありがとうね」と嬉しそうなマミィさん。

■作者に聞いた

 漫画を描いたけえこさんに、話を聞きました。

ーーお母様が免許を取得されたのはいつごろでしょうか?ずっと無事故無違反だったのでしょうか?

「母が免許を取得したのは、30代のころでした。リビングのテーブルで教本を覚えていたのを子供心によく覚えています。昔、1人で柵にぶつかったことが1度だけあるようですが、それ以外には大きな事故も違反もありませんでした」

ーーお住まいの場所は、車が無くても、バスや電車等で生活に不便はなさそうでしょうか?

「買い物するところも駅も近いので、大きな支障はありませんでした。だから返納しやすかったのかもしれません。これまではみんなでご飯を食べに行くときや、お客様がうちに遊びにきてくれて帰りに送っていくときなどに車を利用していました。運転頻度は週2、3回くらいだったと思います」

ーーお母様が所有されていた車は、どうされるのでしょうか?

「昔は兄も同居してたので同じ車に乗っていましたが、免許を返納するだいぶ前から車には乗ってなかったので、車はありませんでした。母はもともとドライブが大好きで、昔は家族を乗せて、色々なところへ連れて行ってくれました」

ーー警察官の方に言われた言葉は、他にありますか?

「タクシーの割引とかもあるからね、今日は歩いて帰るの?など、色々お声がけしてくださいました。本当に優しく対応してくださり、感謝しています」

ーーお母様の人柄を教えてください。

「明るくて前向きです。誰とでもよく話すし、いつもニコニコしています。新しいことにも挑戦するタイプなので、私も負けないように頑張りたいなと思っています。昔は母の運転する車で一緒にあちこち出掛けて、本当に楽しかったです。母には、ありがとうの気持ちでいっぱいです」

■「なんて思慮深いお巡りさん!

 投稿では、警察官の方の優しい対応に、多くのコメントが寄せられました。

「なんて思慮深いお巡りさん!優しい世界!!」
「こんなこと言ってくださるんですね、なんかウルッときちゃいますね」
「事務的に処理する方ばかりじゃないんですね。心に残りますね」
「こういう返納で終わりたいから、安全運転を今まで以上に心掛けようと思いました!」
「いつ返納するか、車社会だと悩ましいですが、こういった警察の対応を知るといずれ返納しなくては!って思いが強まります」
「どちらも温かい気持ちで手続きを済ませられるってとてもステキですね!この漫画をぜひ全国の警察署、もしくは市役所から配布していただきたいです」

 免許返納をしたあとの後日談は、livedoor公式ブログ「ほわわん子育て絵日記」の「運転免許を返納した理由」で読むことができます。けえこさんが描く、3人の楽しい子育ての様子や家族とのエピソード漫画は、Instagram(@howawan100)にも公開されています。

◆後日談の絵日記ブログ 『運転免許を「返納した理由」』

◆livedoor公式ブログ 『ほわわん子育て絵日記』

◆けえこさんのInstagram(@howawan100)

(まいどなニュース/ラジオ関西・ししまる555)