子どもが欲しいものの、将来に不安がある人は約6割。 ※画像はイメージです(buritora/stock.adobe.com/)
子どもが欲しいものの、将来に不安がある人は約6割。 ※画像はイメージです(buritora/stock.adobe.com/)

出産や子育ては大きな喜びである一方で、不安を感じる人も少なくありません。妊娠や出産のこと、お金の問題など、心配の種はさまざま。「将来的に子どもが欲しい」と考えている男女を対象にアンケートを実施したところ、6割が何らかの不安を感じていることが分かりました。

調査は、株式会社NEXERと青山ラジュボークリニック埼玉提携院が、事前調査で「将来的に子どもが欲しい」と回答した男女100人を対象に、2025年9月にインターネット上で実施しました。

■「将来的に子供が欲しい」その理由とは?

まず、子どもがほしい理由について尋ねました。「かわいいから」「にぎやかで楽しそう」といった回答とともに、「老後が心配」「自分の遺伝子を残したい」など現実的な理由を挙げる人もいます。以下のようなコメントがありました。

・子育ては大変だろうが、自分の子を愛して育ててみたい(20代・女性)
・子どもがいるだけで人生が変わると思うから。(30代・女性)
・自分の子供を育てたいと思う。(30代・女性)
・甥や姪ができて両親が可愛がっているところを見て考えが変わった。(40代・男性)
・子供は未来をつくるから。(40代・女性)
・老後が心配なため。(40代・女性)
・自分の分身がいて、生活に刺激があって楽しいと思う。(50代・男性)
・己の遺伝子を後世に伝えたいから。(50代・男性)

将来を見すえたコメントは、特に年齢層が高い人に多く見られます。同社は、「本能的な欲求に加えて、自身の人生や将来の安定が子作りの動機になるのではないか」とコメントしています。

欲しい人数については、「2人」が最も多く、全体の58.0%。「1人」(32.0%)、「3人」(10.0%)で、4人以上を望む人はゼロでした。多くの人が、夫婦と子ども2人の家庭を理想としているようです。「1人」を希望する人も3割程度いるのは、経済的な理由や子育ての負担を考えた現実的な考えであることがうかがえます。

▽「1人」と答えた人の理由
・経済の不安。(20代・女性)
・育てるのが大変そうなので。(20代・男性)
・1人しか養うお金がない。(30代・女性)
・経済的にそれ以上は無理。(30代・女性)
・体力がないため。(30代・女性)
・経済的な理由もあるが、今のところ想像はできにくいため。(40代・男性)
・金銭的に考えてそれしか無理そうだから。(50代・男性)

▽「2人」と答えた人の理由
・兄弟はいてほしいから。(20代・女性)
・1人は社会性が育たなさそうだが、3人育てられる自信が無いから。(20代・女性)
・1人だと子供が寂しそう。(20代・男性)
・自分も二人兄弟だから。(30代・女性)
・自分に何かあった時、子どもたち同士で支え合って生きてほしいから。(30代・女性)
・1人だと可哀想な気がするから。(40代・女性)
・1人っ子のマイナス面を考慮すると2人はいたほうが良いと考える。(40代・男性)

▽「3人」と答えた人の理由
・自分が兄弟が多く、楽しかったから。(30代・女性)
・賑やかなのが好きだから。(30代・男性)
・3人いると楽しそう。(40代・男性)
・兄弟や姉妹と遊ばせたい。(40代・男性)
・女の子2人、男の子1人が欲しいから。(40代・男性)
・親の数より多くは欲しいから。(40代・男性)
・3人くらいだと色々な個性があって楽しそう。(40代・男性)

■約6割が子作りに不安…その理由とは?

子作りに対する不安を尋ねたところ、59.0%が「ある」と回答しました。

・ちゃんと妊娠できるか不安。(30代・女性)
・経済面の不安。(30代・男性)
・日本の未来が不安。(30代・女性)
・年齢、お金、劣性遺伝。(40代・女性)
・不妊。(40代・女性)
・子供を自立したちゃんとした大人に育てられるかどうか。(50代・男性)
・自分の病気のこと。(50代・男性)

特に多かったのは、「お金」「妊娠・出産」「子育て」に関する不安です。女性の中には、「ちゃんと妊娠できるか」といった妊娠・出産に関する不安を挙げる人も多く見られます。子どもの教育や将来に関わる根強い不安が明らかとなりました。

【出典】
株式会社NEXERと青山ラジュボークリニック埼玉提携院による調査