学生時代に勉強の意味や学校のルールについて、「これは意味があるのか?」「なぜこのルールはあるのか?」などの小さな違和感を覚えることがあるでしょう。X(旧Twitter)で人気の漫画家・ぬこー様ちゃんも、そんな「学校の当たり前」にモヤモヤを感じたエピソード『学校の授業あるある』を投稿し、話題となっています。
作者は小学生だった頃、さまざまなことについて疑問を感じていました。例えば授業中に、先生が黒板に書いた内容を消した時、その内容をノートに書き写せなかった子が「あとで写させて」と隣の子に頼む場面があります。この場面を見た作者は、ふと「黒板の内容をノートに書き写す板書の習慣、意味ありますか?」と考えました。
たしかに黒板に書かれる内容のほとんどは教科書に記載されているため、もしも補足事項があるならば教科書に直接書き込んだ方が見やすいかもしれません。またノートを綺麗にまとめることを褒められる風潮にも、作者は違和感を覚えていました。筆者にとってノートとは、本来授業を聞いた上で、自分なりに要点を整理してまとめるためのものという考えだったからです。
さらに作者は、中学時代の“テスト週間”の記憶も振り返ります。テスト前の1週間は部活動が禁止になり、勉強に集中するための期間が設けられていましたが、勉強習慣のなかった作者にとっては「ただゲームをするだけの週」になってしまっていたのです。
そして迎えたテスト当日、ゲームばかりやって勉強をしていなかった作者は、当然ながら大きな後悔を味わいます。しかし周囲の友人たちも「勉強してない」と話しており、その瞬間だけは“仲間意識”を感じるのでした。
もちろん、勉強してないと言っていた友人たちは、実は勉強しており、しっかり高得点を出すという「裏切り」もセットなのでした。
そんな、誰もが1度は感じたことのある「学校あるある」を描いた同作について、作者のぬこー様ちゃんに話を聞きました。
■先生からの教えも「実感なし」振り返って再確認した学生時代
ー黒板をノートに写す習慣について、当時から不満を感じていたのでしょうか?
そうですね、不満でした。「ノートに書き写すことで脳に定着する!」と言われてきましたが、僕にはまったくそういう実感はありませんでした。どちらかといえば、僕の場合は先生の話に集中している方が身についた実感がありました。
ーテスト当日は勉強していないことを後悔していましたか?
最初は後悔した覚えがあります。でもそのうち開き直りました。受験勉強は高校の時、1週間くらい頑張ったかな。英語と数学はほぼ満点だったし、倍率もそんなに高くなかったのでなんとか第一志望に受かりました。大学は推薦で受かるところに入ったのでしてません。
(海川 まこと/漫画収集家)
























