今年度のクマによる死者数は過去最多になっており、全国各地でクマの目撃や被害が相次いでいます。マーケティング・リサーチ会社の株式会社クロス・マーケティング(東京都新宿区)が実施した「害獣に関する調査(2025年)」によると、6割以上が「害獣の目撃情報や被害が増えたと感じる」と回答したことがわかりました。では、害獣対策として気を付けた方がよいと思うことはどのようなことがあるのでしょうか。
調査は、全国の20~69歳の男女1100人を対象として、2025年10月~11月の期間にインターネットで実施されました。
調査の結果、6割以上が「世間一般で害獣の目撃情報や被害が増えたと感じる」(増えたと感じる44.5%、やや増えたと感じる23.1%)と回答し、特に60代で害獣の目撃情報や被害が「増えたと感じる」(80.9%)の割合が他の年代に比べて飛び抜けて高くなりました。
他方、自身の周辺での害獣の目撃情報や被害について、「増えたと感じる」は26.7%にとどまり、半数以上が「変わらない」(53.3%)と回答しています。
続けて、「害獣だと思う生き物」を尋ねたところ、「クマ」(56.9%)が最も多く、次いで「イノシシ」(50.0%)、「ネズミ」(46.6%)、「サル」(42.3%)が続き、いずれの生き物も年代が上がるにつれて害獣だと思う割合が高くなる傾向が見られました。
そこで、「害獣対策として気を付けた方がよいと思うこと」を尋ねたところ、「見かけた場合、むやみに近づかない」(44.3%)、「ゴミ捨て場をネットやカゴで厳重に覆う」(38.3%)、「生ゴミを屋外に放置せずにゴミ出しのルールを厳守する」(35.9%)がTOP3となったほか、「害獣に限らず、野生動物に意図的に餌を与えない」(35.7%)、「野生動物の生息地域になるべく立ち入らない」(33.0%)といった意見も上位に挙がる結果となりました。
























