【命の尊さ 忘れたらあかん】
見てください、この子たちの表情。不登校で苦しんだ子もいるのに、そんなことみじんも感じないでしょう。この笑顔を見るために長年、フリースクールを主宰してきました。
震災で明石にあった自宅と教室が全壊。でも、天井に穴があいた部屋で思ったんです。この命は拾いもん、もう一度、子どもたちのために頑張るチャンスをもらったって。
たくさんの励ましがあって2年後に神戸で再出発できました。教室があるのは、商店街があって人情味のある町。子どもたちは自治会の手伝いをしたり、お年寄りと餅つきをしたり。地域に根ざし、理解が広がることが支えになっています。
震災直後、僕はこれで学校が変わると期待しました。だって、身をもって命の尊さを知ったわけだから。先生は、どんな思いで教え子の安否を確かめたことか。「よう無事やった」。それだけで良かった。でも、いつの間にか、型にはめる教育に戻ってしまった。
あの時の気持ち、忘れたらあかんと思うんです。(三浦拓也)
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