兵庫県淡路島産イチジクの品評会が、同県洲本市塩屋2の淡路県民局であった。島内の計14農家が16点を出品し、出来栄えを競った。最優秀の金賞・県知事賞に洲本市の惣田江美さんが選ばれた。
イチジク農家の栽培意欲や技術の向上につなげようと、県、島内3市などでつくる淡路農林水産祭実行委員会が開き、13回目。今年は今月12日にあった。
淡路島内では、64農家がイチジクを作っている。淡路島産の2022年度の作付面積は16・2ヘクタール、収穫量は369トンで、県内全体の約3割に当たる。
品評会では、淡路農業技術センターの職員ら9人が審査を担った。赤紫色が濃いか、艶があるか、大きさがそろっているかなどを比べて厳正に審査した。
審査委員長を務めた同センターの神頭武嗣所長(59)は「今年は7、8月の暑さが厳しく、台風の影響で集中的な豪雨もあった。しかしイチジクに大きな被害はなく、糖度が高く高品質に仕上がった」と話した。(古田真央子)
ほかの受賞者は次の通り。(敬称略)
金賞・県議会議長賞=山本博(洲本市)▽銀賞・県果樹研究会長賞=宮尾雄輔(淡路市)、山口哲弘(同)、生田智則(洲本市)▽銅賞=阪口賢二(淡路市)、池本美和子(同)