マダイが泳ぐ水槽=南あわじ市阿那賀
マダイが泳ぐ水槽=南あわじ市阿那賀

 鳴門海峡を望む漁師町、兵庫県南あわじ市丸山地区に期間限定の水族館が登場した。3月末で閉館した海産物などの直売所「海の展望広場 魚彩館」(南あわじ市阿那賀)の建物を活用し、コツメカワウソやウミガメ、地元で捕れたマダイなどを飼育展示する。企画した地元の若手漁師は「人々の笑顔があふれる場所にしたい」と意気込む。10月6日まで。(劉 楓音、古田真央子)

■カワウソ、カメ、マダイなど展示

 「淡路島まるやま水族館」。南あわじ漁業協同組合青年部(同)の漁師らでつくる実行委員会が開いた。

 ほかにカクレクマノミ、ナンヨウハギなど約60種類を展示。天皇陛下への「献上鯛」で知られる丸山漁港のマダイも水槽で泳ぐ。

 水族館の発案は、観光客や地元住民らに親しまれた魚彩館の閉館がきっかけになった。同館は1995年にオープンし、地元のワカメやタイなどを販売。当初はバスツアーによる観光客らでにぎわっていたが、徐々にツアーが減って集客力が低下し、近隣の「丸山海釣り公園」とともに閉鎖が決まった。