みこしを担ぐ女性たち=南あわじ市福良甲
みこしを担ぐ女性たち=南あわじ市福良甲

 厄年の女性らが担ぐ「女みこし」が主役を飾る鳴門御崎神社(南あわじ市福良丙)の例祭が、南あわじ市福良地区であった。新型コロナウイルス禍を経て5年ぶりに復活。阿波おどりなどを披露する「福良祭」もあり、町中に笑顔があふれた。(劉 楓音)

 みこしは元来、豊漁と海上安全を願って男性が担いでいたが、同神社に神武天皇の母「玉依姫命(たまよりひめのみこと)」が祭られていることから1990年以降、女性に役割が移った。「三三祈」で「みさき」と読めるため、数え年で33歳の女性が厄よけのために担ぐことになった。ご神体を載せた女みこしは全国でも珍しい。