古民家で「島の本屋」を開業した有馬敏之さん(右)、亜紀さん夫妻=淡路市中持
古民家で「島の本屋」を開業した有馬敏之さん(右)、亜紀さん夫妻=淡路市中持

 活字離れの影響などで全国的に書店が減る中、淡路市の読書好きの夫妻が小さな「島の本屋」を開いた。有馬敏之さん(56)、亜紀さん(51)で、既存の流通形式とは一線を画す独立系と呼ばれる経営手法をとり、2人が選んだ本だけ仕入れる。「本の文化を残すため、本好きが集う拠点に」と意気込んでいる。(津谷治英)

 明石海峡大橋を渡り車で約10分、小高い山を抜けた田園地帯にある古民家が島の本屋だ。約20平方メートルのこぢんまりとした土間に、本棚が並ぶ。