米大リーグ・ヤンキースの田中将大投手(25)=兵庫県伊丹市出身=が小学5年の時に直筆の名札を取り付けた昆陽池公園(同市昆陽池3)のヤマボウシが花を咲かせている。子どもたちにとって、偉大な先輩の置き土産。同市は「いずれは種や苗木を市内の学校園に配りたい」と話している。
ヤマボウシは高さ5~10メートルまで育つ落葉高木で、花は薄い黄色だが外側の白い葉が花弁のように見える。初夏に花を咲かせ、秋には果実から種が取れるという。
手書きの名札は1999年9月、市立昆陽里(こやのさと)小5年だった田中投手が同市PTA連合会などが企画した事業に参加し、2本の木に取り付けた。今年1月、市が当時の関係者らに本人の直筆と確認。“最古のサイン”として、今は市昆虫館と市立図書館「ことば蔵」で展示している。
田中投手はヤンキースでも開幕6連勝と最高の滑り出し。同市みどり公園課は「力強く世界に羽ばたいた先輩の背中を感じながら、子どもたちには種や苗木を大きな木に育ててほしい」としている。(太中麻美)