神戸市北区で18日に木造2階建て民家が全焼し、焼け跡から1人の遺体が見つかった火災で、神戸北署は19日、現住建造物等放火の疑いで、この家に住む無職の女(61)=同市北区=を逮捕した。遺体は、女と同居していた80代の母親の可能性があるとみて身元の確認を進めている。
逮捕容疑は18日午後0時35分ごろ、何らかの方法で自宅に放火し焼損させた疑い。調べに「母とけんかし、『自分が死んだらいい』と思って自宅に火を付けた」と容疑を認めている。
署などによると、女は母親と2人暮らし。火災では木造2階建て延べ450平方メートルが全焼し、隣接する民家の雨どいや近くの林などにも延焼。約9時間後に消えた。出火当時、女が「自分が火を付けた」と自ら110番し、自身も煙を吸うなどして病院に搬送された。