神戸新聞NEXT
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 26日午後、神戸市東灘区の無職女性(74)が「詐欺被害に遭ったようだ」と兵庫県警東灘署に届け出た。20回以上にわたり振り込みや現金送付などで総額約6千万円がだまし取られたとみられ、同署が特殊詐欺事件として調べている。

 同署によると、今年1月中旬、女性の携帯電話にカード会社の社員を名乗る男から「サイト利用料金の未払いがある」とうその電話があった。女性は指示されるまま、近くのコンビニで電子マネーカードを買って支払ったという。

 その後も内閣サイバーセキュリティーセンター職員を名乗る男から、実体のないサイバー保険への加入や身元保証金を要求された。女性は宅配便やコンビニの現金自動預払機(ATM)で現金の送金を繰り返した。1回当たり数百万円を送金していた記録もあった。

 問い合わせ先の電話がつながらなかったため、実在する同センターに確認し、詐欺に気付いたという。