１５日正午ごろ、尼崎市の自営業の女性（４１）が「中国大使館職員などを名乗る男女に現金１２５０万円をだまし取られた」と尼崎北署に届け出た。同署は詐欺事件とみて調べている。
同署によると、９月１９日午後６時５０分ごろ、女性の携帯電話に着信があり、音声ガイダンスで指示された番号を押すと、中国大使館の職員を名乗る男から「あなた名義の小包に服とキャッシュカードが入っていた。この小包は違法」と告げられた。続けて海外と日本の警察官を名乗る男女から「あなた名義のカードを偽造していた男を捕まえた。被害者が大勢いて自殺した人もいる。牢獄生活を送ることになる」「家族が平穏に暮らすために資産報告書を作り調査費用を用意して」などと言われた。
女性は男らの指示に従い、同月２５日～１０月３日、尼崎市内の金融機関で計１７回にわたって現金計１２５０万円を送付した。１３日に家族に相談し、だまされたことに気付いたという。
