兵庫県警伊丹署=伊丹市千僧1
兵庫県警伊丹署=伊丹市千僧1

 虚偽の労災事故を装い、休業補償給付金をだまし取ったとして、兵庫県警伊丹署は22日、詐欺の疑いで、大阪府池田市の無職の男(86)を逮捕した。調べに容疑を認めているという。

 逮捕容疑は2020年5月から21年2月にかけて、架空の設備会社で勤務中に労災事故を起こしたと偽り、伊丹労働基準監督署に休業補償を申請し、7回にわたり給付金計約310万円をだまし取った疑い。

 同署によると、男は「設備の取り付け作業中に頭を打撲した」「腰を捻挫した」などと虚偽の申請をしていたという。昨年11月、労基署が申請回数の多さなどを不審に感じて調査し、県警に告訴していた。