神戸市西区の草むらで昨年6月、近くに住む穂坂修(なお)ちゃん=当時(6)=の遺体がスーツケースに入った状態で見つかった事件で、神戸地検は2日、兵庫県警に殺人容疑などで逮捕された母親の沙喜容疑者(35)や叔父の大地容疑者(32)ら4人について、刑事責任能力の有無などを調べる鑑定留置の延長を裁判所に請求し、認められたと明らかにした。延長期間は4月2日までの2カ月間。昨年8月に半年間の鑑定を始め、当初の期限が今月2日だった。
他の2人は叔母の朝美容疑者(31)と朝華容疑者(31)。地検は延長の理由について「コメントできない」としている。
4人はきょうだいで、昨年6月に母親への監禁と傷害の疑いで逮捕された後、同7月、修ちゃんに対する死体遺棄や殺人の疑いで再逮捕された。4人の逮捕容疑は共謀して同6月、神戸市西区玉津町居住の自宅で修ちゃんの背中を鉄パイプのようなもので多数回殴るなどして殺害し、遺体をスーツケースに入れて自宅から約1キロの草むらに遺棄した疑い。