神戸・ポートアイランドで11日、走行中の大型トラックから鉄製のラック(かご)が落下し、下敷きになった男性が意識不明の重体になった事故で、神戸水上署は12日、自動車運転処罰法違反(過失傷害)容疑でトラックの運転手が勤務する神戸市中央区の中古車販売会社「ジャントレーディングカンパニー」本社などを捜索した。署は同日、重体となったのは、西宮市に住む会社員の男性(60)と明らかにした。
事故は11日午前6時45分ごろ、神戸市中央区港島9の市道で発生。署によると、トラックが会社敷地から右折して車道に出た際に、荷台のコンテナの上に固定されずに置かれていたラックがずれ、歩いていた男性の上に落下したとみられる。ラックは横幅約3メートル、奥行き約1・5メートル、高さ約2メートルの大きさだった。
署は同法違反容疑でトラックを運転していた社員の男(61)を現行犯逮捕し、12日に送検した。男は「ラックを置いたのは自分ではない」と話しているといい、署は荷台のコンテナにラックが置かれた経緯などを調べる。