消火栓から空高く吹き出す水。虹も出現した=21日午後3時8分、神戸市長田区山下町4
消火栓から空高く吹き出す水。虹も出現した=21日午後3時8分、神戸市長田区山下町4

 21日午後2時半ごろ、神戸市長田区山下町4の県道で、埋設された消火栓から水が噴き出した。高さ約10メートルの水柱が上がり、約1時間後に止まった。けが人はなかった。

 神戸市水道局によると、消火栓と地中の水道管をつなぐ部分のボルトが外れたため、水道管の水が消火栓に流れ込み、水圧で地上に噴き出したとみられる。消火栓は1997年に設置されたもので、同局が詳しい原因を調べている。

 この影響で周辺の15世帯が一時断水したほか、一部地域の水道で「濁り水」が発生した。

 現場は神戸市営地下鉄板宿駅に近い住宅街で、道路が水浸しになるなど一時騒然となった。近くに住む三輪博行さん(74)は「『ドーン』と大きい音が聞こえて道から水が噴き出していた。家の水道も止まった」と話していた。