三田市波豆川の畑で、ピンクと白のコスモスが見頃を迎えている。管理する波豆川農業生産組合によると、栽培本数は100万本。今月下旬ごろまで、秋風に揺れる姿が楽しめる。
同地区では、かつての減反政策で余った農地を活用し、20年以上栽培を続ける。7月下旬に同組合員15人ほどで、畑3カ所(計約8千平方メートル)に種を手まきした。
今夏は猛烈な暑さに加え、つる性の外来植物の繁殖が生育の妨げに。それでも外来植物の丁寧な刈り取りと、9月中旬以降の雨のおかげもあって成人の背丈ほどの高さまで成長した。
同組合の上西明夫・営農部会長(71)は「見応えのある見事な咲きぶり。この季節ならではの景色を楽しんでほしい」と期待する。
連日、家族連れやカメラを持った愛好家らでにぎわう。宝塚市から家族3人で訪れた男性(68)は「昔はあちこちでコスモスが咲いていたが、あまり見かけなくなった。見事な満開で心が洗われるような気分」と感激した様子だった。
入場無料。近くの多目的広場などに駐車可能。隣接する畑では黒大豆枝豆の収穫体験(2株千円)もできる。上西さんTEL090・1138・8026(谷川直生)