11日午前、兵庫県播磨町の無職女性(62)が「1500万円をだまし取られた」と県警加古川署に届け出た。女性は男からの電話の指示に従い、現金を自宅の集合住宅の非常階段に置き、だまし取られた。同署は特殊詐欺事件とみて調べる。
同署によると9月27日、女性宅の固定電話に「あなた名義で契約している電話番号が不正使用されている」などと男からうその電話があった。その後、警官や検事を名乗る男から「薬物を購入した若者があなた名義の口座にお金を振り込んでいる。銀行に預けているお金を取られてしまいます」と電話があり、預金を守るために現金を下ろすように促された。
混乱した女性はATMで連日、現金を引き出すなどした。計1500万円を引き出し終えた10月9日、検事をかたる男に集合住宅の非常階段に置くよう指示され、現金を紙袋に入れて置いたという。その間、毎日定時連絡を求められていたが、同日以降、相手の携帯番号がつながらないため、同署に相談し被害が発覚した。