将棋の第71期王座戦5番勝負第2局が12日、神戸市中央区のホテルオークラ神戸で指され、挑戦者で後手番の藤井聡太七冠(21)=竜王、名人、王位、叡王、棋王、王将、棋聖=が永瀬拓矢王座(31)を214手で破って対戦成績を1勝1敗のタイに戻した。
本シリーズで、藤井七冠は2017年に八大タイトル戦になってから初となる全冠独占に挑み、永瀬は王座戦5連覇によって史上3人目となる「名誉王座」の資格を目指している。
8月31日の第1局と同様、序盤に角を交換する角換わりの将棋となった本局。互角で迎えた終盤戦で、藤井は自玉を相手陣に移動させた上で永瀬玉に迫った。その後、永瀬も自玉を相手陣に移動させる「相入玉」を指向。最後は藤井が永瀬玉を即詰みに追い込み、永瀬が投了した。
終局後、藤井は「あらためて3番勝負になるので気持ちを切り替えて第3局に臨みたい」、永瀬は第3局に向けて「精いっぱい頑張りたい」と話した。
第3局は27日に名古屋市で行われる。(井原尚基)