西兵庫信用金庫(宍粟市)の桑垣喜一理事長(72)は神戸新聞社の取材に応じ、2027年春にも姫路市内に「南部本部」を新設すると明らかにした。預金と貸出金を合わせた取引量の7割以上が同市や加古川、たつの市などの沿岸部に集中しており、地域での存在感を高める拠点とする。宍粟市の本店は残し、2カ所に本部機能を置く。(大島光貴)
新本部はJR姫路駅から南西約1キロの姫路市延末に建設する。手柄山平和公園や山陽電鉄手柄駅近くの県道沿いにあり、敷地面積は約3900平方メートル。鉄骨造5階建て、延べ床面積約3500平方メートルの本部棟のほか、市道を挟んだ北側に鉄筋コンクリート造平屋建て約200平方メートルの「ATM棟」を設ける。両棟には駐車場を併設する。
昨年6月に土地を取得し、今年1月に建設工事を始めた。総事業費は非公表。
同信金は西播磨を中心に、中・東播磨の8市6町と神戸市西区を営業エリアとする。発祥の地の宍粟から徐々に南部へ拡大し、現在は全27店舗のうち姫路に13店、加古川に3店、たつのに2店を構えている。新本部を設ける理由について、桑垣氏は「より一層、地域貢献を進めるため」と述べた。
南部本部に入る部署は検討中だが、スピードを要する業務を担う融資部などを本店から移す。総務部や人事部は本店と新本部の2カ所に分けて置く方針だ。
桑垣氏は「情報収集力を高め、経営判断のスピードを上げて事務の効率化も目指す。多くの取引先から便利になったと喜んでもらえる体制をつくる」と話す。
約360人いる職員の7割以上は南部地域に住んでいる。通勤時間を踏まえて効率的に人員を配置し、従業員満足度の向上にもつなげる。
同信金は宍粟市の指定金融機関を務め、公金の収納や支払い事務を一手に引き受けている。桑垣氏は「本店営業部は今後も『中心となる店舗』であり、重要性は変わらない」と説明した。
兵庫県内の信用金庫では、中兵庫信金(丹波市)が07年に三田本部(三田市)を新設。朝来市(旧生野町)で創業した但陽信金(加古川市)が1977年に加古川本部を設け、88年に本店を加古川市に移した事例がある。






















