「またアマに負けた」
住宅情報サイトが3月中旬にまとめた「住みたい自治体ランキング」に兵庫県宝塚市の幹部はため息をついた。宝塚28位。尼崎22位。2013年開始のランキングで昨年初めて逆転を許し、今年も後じんを拝した。
子育て支援を充実させ、若い世代の取り込みに突き進む同県尼崎市。住宅・不動産の専門家が評価する「本当に住みやすい街大賞」で関西1位(18年)となるなど、公害や治安面の悪いイメージを払拭しつつある。
一方、宝塚の人口は15年から減少局面に入った。原因の一つは市内で生まれる子どもの減少。そしてもう一つは、転居してくる子育て世代の少なさだ。
阪神・淡路大震災の翌年(1996年)以降、宝塚では転入者が転出者を上回る「社会増」が続いたが、13年に逆転。15年から再び社会増に転じるも、プラス幅は200~600人台にとどまり、年間で最大1871人が増えた往時の勢いはない。特に、若年層の流出が深刻になっている。
新たに住居を構えようとする子育て世代が、宝塚を選ばない-。数字が示すのは、そんな現実だ。5年前に定めた人口ビジョンの目標達成は程遠い。
「ランキングに一喜一憂しても意味がない」。言葉とは裏腹に、市幹部は厳しい表情を浮かべた。
高い知名度を誇り、文化的イメージを求心力に成長してきた宝塚。人口減社会の都市間競争にさらされ、その地位は揺らいでいる。
■ ■
阪急伊丹駅から徒歩5分の立地に、マンション建設のつち音が響く。阪神北地域で唯一、人口が増えているのが同県伊丹市だ。市内では05年以降、約50棟の新築マンションが次々にできた。
3年前、大阪市から伊丹へ転居した女性は「吹田市や豊中市も見て回ったけど、伊丹は同じ広さで1千万円は安い。治安も利便性もよくて大満足」と話す。
製造業の集積した伊丹では00年ごろ、不況や海外移転で工場の撤退が相次いだ。跡地に住宅や商業施設ができ、近くの工場は操業しづらくなって移転。そこにマンションが建つ-というサイクルができている。
製造業の事業所数(従業員4人以上)は、00年以降の19年間で4割減少。そこで働く人も3割減った。まちは工業都市から居住都市へ、変貌を遂げつつある。
目標に掲げるのは「20万人都市」。しかし、変化のスピードに暮らしの受け皿が追い付かなければ、ひずみは住民生活を脅かす。
建設ラッシュのマンションに転居してくるのは、多くが子育て世代だ。「教室が足りなくなるのでは」。一気に子どもが増える中心部について、小学校の校長は懸念を示す。
ただ、将来的な学校の新設や増築の必要性について、市は「まだ検討段階にない」。児童数の推計にも、まだ着手できていない。
◇
任期満了に伴う伊丹・宝塚市長選が4月4日告示、11日投開票される。告示まで1週間。現状と展望を報告する。(取材班)

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