行き詰まっていた新駅構想が、約80年越しに実現へと動き出した。阪急電鉄神戸線の西宮北口(兵庫県西宮市)-武庫之荘(同県尼崎市)駅間で設置が検討されている「武庫川新駅(仮称)」。もともと地元の要望が強かった西宮市と、財政難で慎重だった尼崎市が3日、ついに足並みをそろえ、県、阪急電鉄と4者で連携して国に補助を求めつつ、地元への説明を本格化させると明らかにした。
西宮北口-武庫之荘駅間は約3・3キロに達し、阪急神戸線の中では最も距離がある。
両駅間に新駅をつくる構想の始まりは太平洋戦争開戦翌年の1942(昭和17)年にさかのぼる。しかし、機運が高まった西宮側に対し、尼崎側は財政難を主な理由に検討会への出席さえも拒み続けてきた。
2013年7月、西宮市と県、阪急電鉄がつくる検討会に、ようやく尼崎市が加わる。ただ、尼崎はあくまで「駅の設置を前提としないゼロベースからの勉強会」と位置付け、慎重姿勢を崩さなかった。
8年をかけて4者で事業計画を練り、効果の分析を重ねると、両市のまちづくりにとっての有効性が見えてきた。
検討会は3日、A4判12ページの報告書を発表した。
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新駅は両市にまたがる武庫川の橋上に設け、両市とも徒歩や自転車での利用を念頭に、改札は東西の2カ所に置く考えだ。
報告書の試算によると、開業から15年後には新駅の半径約1キロ圏内で、人口は西宮市で915人増、尼崎市は871人増と見込む。年間税収は西宮市で約2億円、尼崎市で約1億2千万円増額するとした。
1日の乗降客数は、近隣の阪急西宮北口、武庫之荘、JR甲子園口、立花駅からの転換が計2万2623人に上ると算出。そのうち自転車を利用する人は西宮市側が789台、尼崎市が2031台になるとした。
利便性の向上に加え、周辺駅の混雑緩和、一時避難所としての活用…。尼崎市も新駅のメリットにうなずき、姿勢を転換した。
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新駅の事業費は概算で、駅舎などに約50億円、駐輪場、周辺道路に各約5億円を要して計約60億円の規模になる見通し。
4者は今後、国との交渉次第で、補助金の「社会資本整備総合交付金」を活用できる可能性があると想定し、負担割合は両市と阪急、国で3等分して約18・7億円ずつと見積もる。
ただ、尼崎、西宮市がその約18・7億円をどう分割するかは決まっていない上、事業費も「かなり大まかな計算」といい、実現に向けた課題は山積みだ。
阪急電鉄によると、新駅を「普通」や「特急」など、どの車両が止まる駅にするかは未定という。開業すれば神戸線では1937(昭和12)年設置の武庫之荘駅以来で、県内では61(同36)年の雲雀丘花屋敷駅(同県宝塚市)以来となる。(大田将之、山岸洋介、大盛周平)

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