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炎上する長屋=14日午後、尼崎市昭和通1(読者提供)
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炎上する長屋=14日午後、尼崎市昭和通1(読者提供)
火元の長屋に放水する消防隊員=14日午後、尼崎市昭和通1(撮影・大田将之)
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火元の長屋に放水する消防隊員=14日午後、尼崎市昭和通1(撮影・大田将之)
消火活動にあたる隊員=13日午後、尼崎市東園田8(撮影・村上貴浩)
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消火活動にあたる隊員=13日午後、尼崎市東園田8(撮影・村上貴浩)

 11月に入って兵庫県尼崎市内で火災が急増している。15日までに12件が発生しており、既に7件だった前年11月全体の倍に迫り、少なくとも死者は2人に上っている。乾燥注意報が出続けているわけでもなく、市消防局も「なぜこんなに…」と困惑。「とにかく今年は前年に比べて多発傾向にある。火の取り扱いに注意するようにしてほしい」と呼び掛けている。(村上貴浩)

 14日午後、昭和通1の木造2階建ての長屋の1室から出火。計4室の約288平方メートルを焼き、火元の部屋に住む男性(73)と別棟の女性(81)が軽傷を負った。尼崎南署の調べに、火元の部屋の男性は「やかんを使ってコンロで湯を沸かしていたら火と煙が出ていた」と話しているという。

 13日午後にも、東園田町8の鉄骨3階建ての長屋の1棟から出火し、隣接する2棟も合わせて計3棟で約160平方メートルが燃えた。焼け跡から遺体が見つかり、尼崎東署が住人の70代女性とみて調べている。

 他にも民家の納屋が全焼して60代男性が亡くなったり、マンション1室が焼けて住人女性が煙を吸って軽症になったりと、深刻な建物火災が続いている。

 市消防によると、今年は5、8、9月が前年比2~5件減だが、他は全ての月で1~11件増となっている。年間総数は11月15日時点で99件に上り、前年12月末までの82件を既に上回った。

 今年11月は今年最多となった3月の14件に迫り、急増した要因は不明という。ただ、「今年は全体的にガスコンロの消し忘れやたばこの不始末といった『失火』が目立つ」と担当職員。「火を使う器具は適切に取り扱う。そして、火の近くに燃えやすい物を置かない。火災を未然に防ぐ対策をしてもらいたい」とした。

 同消防局は、火災のあった周辺を消防車両で回り、マイクで注意を呼び掛ける活動をしている。

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