日本維新の会の幹部が続々応援に入ったが、及ばなかった。落選の知らせを受け、増山誠氏(43)は「私の力不足。市民の皆さんに最後まで訴えを届けきれなかった」と頭を下げた。
兵庫県議を1期目途中で辞任しての立候補で、知名度不足が課題だった。告示日までに55万枚のビラをポスティングし、県選出の国会議員が配布を手伝うなど総力戦で挑んだ。
維新の国会議員は県内で衆院9人、参院3人。馬場伸幸共同代表は出陣式で「器ができた。これから兵庫で有言実行の政治を行っていく。いよいよそういうタイミングがやってきた」と力を込めた。
だが、衆院選のような熱気は生まれなかった。党幹部がマイクを持っても、足を止める人は少ない。増山氏は18歳以下の医療費完全無償化など子育て支援を訴えたが、他の候補も同様の公約を掲げており、差別化が図れなかった。増山氏は「改革をしてほしいという思いは強く感じた。これからも精進したい」とした。(土井秀人)