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芦屋市役所の男子トイレにサニタリーボックス設置 阪神間で初

2022/07/05 05:30

 兵庫県芦屋市は、市役所本庁舎の男子トイレにサニタリーボックス(汚物入れ)を設置した。同市議会の定例会で、市議が一般質問で取り上げ、市は「費用がそこまでかかるものではないので、検討する」と返答して早速、実現した。市によると、阪神間では初めて。(村上貴浩)

 男子トイレでのサニタリーボックス設置は全国で普及しつつあり、埼玉や三重、福岡県では市庁舎や体育館に設置されている。大手家電量販店の「ヤマダデンキ」が今月から全国の店舗で設置するなど、民間企業でも取り組みが進んでいる。

 加齢や前立腺がんの手術で日常的に尿漏れパッドを使っていたり、人工肛門を着けていたりする人をはじめ、性的マイノリティーの人たちにも需要があるという。

 芦屋市では本庁舎内にある男子トイレの個室40カ所に設置。ボックスには他のごみを捨てないように注意書きがされている。

 取り上げた公明党の田原俊彦議員は「尿漏れパッドを使う知人男性から『交換後、トイレに流せず、ごみ箱に捨てるのもしのびない』という話を聞いた」として問題提起したという。

 市は「本庁舎の利用状況を見て、市内の公共施設への設置も検討したい」と話した。

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