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トイレ個室に設置された、生理用ナプキンを無料提供する専用装置=武庫川女子大学
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トイレ個室に設置された、生理用ナプキンを無料提供する専用装置=武庫川女子大学

 武庫川女子大学(兵庫県西宮市池開町)は医療のDX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組む企業と共同で、学生たちに生理用ナプキンを無料提供するサービスの実証実験を始めた。キャンパス内のトイレ個室に専用装置を設置。スマホを使って1人1回1枚、1カ月7枚まで受け取れる。実験は8月4日まで予定しており、県内でナプキンを無償提供する装置が導入されるのは初めてという。(西尾和高)

 装置はピルのオンライン処方サービスなどを展開する「ネクイノ」(大阪市)が開発した。同社のこれまでの調査で「生理用ナプキンがなくて困った経験がある」「トイレでナプキンの無料提供サービスがあれば利用したい」という女性が多く、突然生理になっても安心できる環境を整備しようと、以前から交流がある武庫女大に呼びかけた。

 実験は武庫女大公江記念館のトイレ3カ所で実施。スマホで専用アプリをダウンロードし、個室内に掲示されたQRコードを取り込むと、装置からナプキンが1枚出てくる。スマホの画面には、受け取れる枚数が表示される。

 現在、同社は大阪の私鉄や商業施設でも実験しており、利用者の声を集めることで「女性の悩みの一つである生理の課題解決を目指し、よりよいサービス設計につなげたい」とする。

 武庫女大経営学部の高橋千枝子教授は「若い女性が女性特有の健康課題と向き合い、自ら解決に向けて行動できるような社会を構築するきっかけになってほしい」と期待を寄せる。

 3回生の女子学生(20)は「社会問題とビジネスをうまく掛け合わせ、女性が暮らしやすい社会を提案したい。多くの女性が性の悩みについて考える機会になればいい」と話した。

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