園田学園女子大(兵庫県尼崎市)の学生が、同県福崎町ならではの土産商品を企画し、同町に提案する会が町文化センターであった。同町出身の民俗学者柳田国男や妖怪にちなんだ土産3商品を町幹部らに提案した。(吉本晃司)
園田女子大の学長を務める大江篤教授が、文化財指定などで同町と交流があった縁で、町と4月に連携の覚書を交わしている。
大江学長の講義を受けている経営学部ビジネス学科の学生5人は、商品開発の発想などを学ぶため「観光消費を増やすための魅力的なお土産物」をテーマに土産物の内容を議論。福崎町職員から課題を聞き取ったり実際に町を歩いたりして、商品案を練った。
5人が出した案は、かっぱのガジロウになれる顔パック、かっぱが好きなキュウリをあしらったお守り、尻子玉をイメージした入浴剤の3商品。全国の類似商品を調べて独自性を出したほか、それぞれの商品にストーリーを持たせ、観光客の購買意欲を高めている。
町幹部らを前に説明した谷口望美さん(19)は「みんなで協力して発表できてよかった。顔パックは女子大生らしさが出せた」と話していた。
企画案はスポンサーが現れれば商品化を検討するという。