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熱中症指数を表したグラフ(提供)
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熱中症指数を表したグラフ(提供)

 日本自動車連盟(JAF)兵庫支部は、2021年8月中に「キー閉じ込め」の救援依頼のうち、子どもやペットが車内に取り残された事案が全国で99件、県内で2件に上ったと明らかにした。真夏の車内は熱中症のリスクが高まるとして、危険度の実証実験をもとに注意を呼びかけている。

 今夏はコロナ禍にあってもイベント関連が復活傾向にあり、阪神間や神戸市を中心に、外出の増加に伴ってJAFへの救援要請が増えかねないとみられる。

 JAFによると、「キー閉じ込め」では、鍵を持っていた子どもがロックボタンを押してしまったり、ペットがロックスイッチを踏んでしまったりするケースがあった。また、救援依頼の99件のうち、9件は車のエンジンが切られた状態で、ドアガラスを割って対処するなど、緊急性の高いものだった。

 気温や湿度、放射熱で算出される「暑さ指数」(熱中症指数)を使ってJAFが実施した車内温度の検証テストによると、気温35度の炎天下に駐車した車内の暑さ指数は、窓を閉め切った状態にすると、エンジンの停止後わずか15分で人体にとって危険なレベルに達したという。

 一方で、車を日陰に駐車したとしてもその温度差は約7度しかなく、駐車場所にかかわらず、外気温が高い場合は注意が必要となる。また、乳幼児は体温調節が難しく「少しの時間だから」「寝ているから」などの理由で車内に子どもを残したまま車を離れることは、熱中症を引き起こす事故になりかねないという。

 担当者は「今年も暑い夏となっている。子どもやペットを車内に残さずに一緒に連れて行くことで、トラブルや熱中症のリスクを減らしてほしい」としている。(浮田志保)

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