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通学中の児童を見守る塩谷真さんと柴犬のおかき=西宮市苦楽園五番町
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通学中の児童を見守る塩谷真さんと柴犬のおかき=西宮市苦楽園五番町

 兵庫県西宮市立小学校の2学期開始に合わせ、西宮、甲子園署が全43校の通学路で一斉見守りキャンペーンをする中、苦楽園小(同市苦楽園二番町)の校区では、1匹の柴犬が西宮署員たちと共に活動した。7歳で雌の「おかき」。普段から「見守り犬」として地元の子どもたちに親しまれている。(池田大介)

 8月30日早朝、おかきは車の行き交う交差点脇の石段にちょこんと立った。「おかき~」と学校に向かう児童たちが頭をなでると、飼い主の塩谷真さん(59)が「気を付けて行ってね」と声をかける。

 西宮署の福岡靖交通1課長(59)が「いつも見守ってもらって感謝している」と今回、おかきと手を組んだことを明かした。

 同署によると2019~21年の3年間、県内の交通事故で死亡した児童はいなかったが、負傷したのは601人に上る。中でも9~12月は全体の4割を占めるため、今こそ安全意識を高めてもらおうとキャンペーンを企画することにした。

 そんな中、人づてに聞いていたのが塩谷さんの活動だ。おかきが家族になった7年前から毎朝散歩で通学路などを巡り、子どもたちの安全に気を配っている。

 キャンペーンでは、県警交通機動隊員を含め約60人が交通量の多い通学路に立ち、誘導棒を振って児童を誘導しつつ、安全確認を呼びかけた。その傍らで塩谷さんもおかきと並び、車に気を付けるよう声をかけた。

 取材にこう話した。「少しでも地域の役に立っているならうれしい。これからも、無理せず続けたい」

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