新型コロナウイルス禍での物価高・原油高対策として、兵庫県尼崎市は電子地域通貨「あま咲きコイン」で最大２０％のプレミアムポイントを付与するキャンペーンを始めた。専用アプリで２万円チャージすれば最大４千円分のポイントを付与（カード型は１０％で２千円分）。市によると初日の今月１日から５日間で約２億６千万ポイントを発行した。（広畑千春）

　７日の市議会本会議一般質問で、前迫直美市議（公明党）の質問に答えた。

　「あま咲きコイン」は２０２０年１０月にスタート。市内１０８０店舗（今年７月末時点）や公共施設で１ポイント１円で使える。カードとアプリ「ｃｈｉｉｃａ（チーカ）」があり、市や協賛企業が実施する「持続可能な開発目標（ＳＤＧｓ）」に貢献する活動にもポイントが付く。

　今回の事業予算額は２億３００万円。決済時の５％還元サービス（上限２５００円分、来年１月末まで）も継続する。現金によるチャージは１０月３１日までで、初日から５日間の発行ポイント数は昨年のキャンペーン時を約５千万ポイント上回った。市は「認知度は上がってきた」とする。

　一方で、現在の購入者数は予算額の２割にとどまっており、市はアプリのダウンロードを支援するイベントを開催。主な日程は、つかしん＝８～１１、１６日（午前１０時～午後６時）▽あまがさきキューズモール＝９、１１、２９日（午前１０時～午後７時）など。イベント時にダウンロードすれば５００ポイントを付与する。事務局ＴＥＬ０１２０・１１・１１６４