兵庫県猪名川町北部の大野山山頂にある「大野アルプスランド」で、猪名川天文台の周辺が芝生化された。以前は砂利が敷き詰められていたが、芝生にしたことで歩きやすく、寝転んで星空観察ができるようになった。(斎藤雅志)
「大野アルプスランド」は地元住民らでつくる「柏原生産森林組合」が管理運営しており、キャンプ場もある人気の施設。同組合は天文台周辺を美しく、子どもや車いす利用者らが安全に散策できるように芝生化を検討していた。
緑地の整備を補助する県の「県民まちなみ緑化事業」を活用し、8月中旬から砂利を取り除く作業を開始。27日には組合員と町内外のボランティアら計約40人が2時間ほどかけて約600平方メートルに芝生を敷いた。
平尾伊和男組合長(71)は「気軽に座ってくつろぎながら、山頂からの360度のパノラマを楽しめるようになった。マナーを守って、ゆっくりと自然を満喫してほしい」と話した。