阪神甲子園球場(西宮市)で7日に開幕する「第106回全国高校野球選手権大会」を前に、高校野球の元監督2人が思い出を語り合うイベントが4日、同市甲子園町の甲子園歴史館であった。智弁和歌山(和歌山県)を率いた高嶋仁さん(78)と、星稜(石川県)の山下智茂さん(79)。ファン約150人が集まり、数々の名勝負を繰り広げてきた名伯楽が語るドラマに胸を熱くした。(村上貴浩)
■「当時の記憶が鮮明によみがえった」
1日に開場100年となった甲子園球場の記念事業の一環として開かれた。
高嶋さんは長崎県の海星高校、日本体育大学を経て智弁学園(奈良県)の硬式野球部監督に就任。1980年には、まだ無名だった智弁和歌山の監督に就き、強豪校に育て上げた。山下さんは石川県出身で大学卒業後、22歳の若さで星稜の監督に就任。春夏通算25回の甲子園出場を成し遂げた。