神戸新聞NEXT
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 27日に投開票された衆院選について神戸新聞社が同日実施した出口調査の兵庫6~8区では、無党派層や派閥裏金事件を批判する有権者は野党候補に投票した傾向が強かったことが分かった。一方で、与党候補は元来の支持層を固めたものの、野党支持者や無党派層へはあまり浸透しなかった。調査は阪神間の3選挙区の計42投票所で、投票を終えた2622人から回答を得た。(池田大介)

 6区(伊丹、宝塚、川西市南部)では、小選挙区で初めて議席を獲得した立憲民主党前職桜井周氏(54)が立民支持層の93・6%、無党派層の47・7%の支持を集めた。一方で、前回は「野党共闘」を掲げて共産党支持層の大半を固めたが、今回は共産新人吉見秋彦氏(50)に流れてほとんど取り込めなかった。次点の自民党前職大串正樹氏(58)は自民支持層の73・8%、政権で連立を組む公明党支持層は62・5%だった。前回、トップ当選した日本維新の会前職市村浩一郎氏(60)は3番手にとどまり、維新支持層の72・6%を獲得したものの、無党派層は28・4%だった。