2023年11月、兵庫県尼崎市東七松町2の芦原公園で、砂場周囲の石積みの石1個(重さ約30キロ)が崩れ、当時4歳の男児が右手薬指を骨折するなどした事故をめぐり、市は12日、男児側に損害賠償として約724万円を支払い、和解する方針を明らかにした。19日開会の市議会定例会に関連議案を提出する。
石積みは裏側をコンクリートで補強したもので、1966年の公園完成時に設置された。男児が石積みの上で遊んでいたところ、石1個(縦約20センチ、横約20センチ、幅約30センチ)がぐらつき、体勢を崩して転倒した男児の右手に落下。男児は薬指と小指をけがして病院に運ばれ、薬指に変形などの後遺症を負ったという。
市は同様の石積みがある市内の公園など607カ所を緊急点検し、ひび割れなどを確認した107カ所を2024年2月末までに撤去・修繕。市立17校園でも補修などを行った。(広畑千春)